マガジンのカバー画像

情報プロジェクト室みんなのnoteマガジン

18
室長をはじめとして、行政DXに関わる経産省メンバの想いをつづった記事をまとめています。
運営しているクリエイター

#行政

制度を作るときは運用も一緒に考えよう

新しい制度等を創設する際、多くの行政組織は権利関係やステークホルダーの利益衡量については丁寧に考えますが、実際にその申請がどのように運用されるかが関係者でイメージされていないため、いざ制度開始となった際にユーザーである申請者や、申請の対応を行う行政官に大きな負担が生じ、制度の円滑な実施を妨げるといったことが多く起きています。 これは制度の問題だけではなく、運用のデザインの問題です。こうした障害を回避する上でどのようなことを行うべきか、整理してみたいと思います。 関係する行

行政デジタル化の本質は何か

政府のデジタル化についても今回のコロナ対応の中で待った無しのアジェンダとなってきた。自分自身もここ3年経産省の中でその取組を進めてきたが、デジタル化の本質はただデータを中心とした行政を実現することだけではないと強く思っている。 本質は、これまでの政府のあり方自体を、社会の構造自体をデジタル化というテーマを通じて見直すことなのだ。具体的に政府の何を変えなければいけないのか述べていきたい。 サービスプロバイダーとしての政府中央官庁は特に「お上」と呼ばれるように、自分たちが作った